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北九州市低炭素新メカニズム構築事業(K-MRV)
「環境技術のブランディング支援」
北九州市低炭素新メカニズム(K-MRV)事業概要
北九州市低炭素新メカニズム事業は、北九州市及び北九州市内企業等がアジア地域で行った低炭素化プロジェクトによる温室効果ガス削減量を定量化(見える化)するための事業です。
温室効果ガス削減量を定量化(見える化)することで、市内企業等の技術の付加価値を高めて輸出を促進し、地域経済の活性化を図るとともに、アジア地域の温室効果ガス排出量の削減に貢献することを目的としています。 国が進める二国間クレジット(JCM)との連携も図ります。
※温室効果ガス排出削減量の測定(Measurement)、報告(Reporting)、検証(Verification)する仕組みをそれぞれの頭文字をとり「MRV」といいます。K-MRVは、北九州市版のMRVです。
対象プロジェクト
対象となるプロジェクトは、原則として、日本国外で実施する以下の3種類の低炭素化に資するプロジェクトです。
- 北九州市が主体として実施した/するプロジェクト
- 北九州市に事業所を有する企業等が実施した/するプロジェクト
- 市外企業等が北九州市の支援を受けて実施した/するプロジェクト
募集
随時、申請を受付け、外部の有識者からなる「北九州市低炭素新メカニズム(K-MRV)コミッティ」において審査のうえ、個別方法論及びプロジェクトの承認を行います。
メリット
- 承認を受けたプロジェクトについては、「北九州市低炭素新メカニズム認定書」を発行し、「K-MRVのロゴマーク」の使用ができます。
※対象技術やプロジェクトのPRとして活用することができます。 - アジアカーボンニュートラルセンターが、海外プロジェクトをサポートします。(国の支援メニュー獲得に向けた支援、北九州市中小企業アジア環境ビジネス展開支援事業助成金申請における評価の加点等)
申請フロー図
申請書・報告書
プロジェクト実施者は、下記様式により申請書を提出ください。対象プロジェクトに該当する個別方法論がない場合は、新規個別方法論も併せて申請してください。
個別方法論申請書 | プロジェクト申請書 | ||
---|---|---|---|
申請書共通様式 | 個別方法論(申請・修正)書/プロジェクト(申請・修正)書 | ||
申請書 | 個別方法論フォーマット | プロジェクト(申請・修正)書 | |
報告書 | 報告書様式(原則年1回、排出削減量を報告ください) | ||
取消申請 | 取消申請書(事業実施ができなくなった場合、取消申請を行ってください。) |
承認されたプロジェクト・個別方法論
これまでに承認されたプロジェクト・個別方法論は下記のとおりです。
No.1 | |
---|---|
プロジェクト実施者 | ㈱安川電機 |
タイトル | 中国の工場へのインバータ導入 |
概要 | 中国の鉄鋼関係工場へインバータを導入することで、エネルギー消費量を削減するプロジェクト |
排出削減見込量(tco2/y) | 68,698 |
No.2 | |
プロジェクト実施者 | ㈱豊光社 |
タイトル | タイ王国における高効率照明CCFLの更新導入 |
概要 | タイ王国ラヨーン県にあるKatata Electric(Thailand)Co.,Ltdの工場において、既存の蛍光灯(555本分)から、CCFL(冷陰極管)型の高効率照明に切り替えることにより、電力消費量を削減するプロジェクト |
排出削減見込量(tco2/y) | 23 ※1工場555本分のみ |
No.3 | |
プロジェクト実施者 | TOTO㈱ |
タイトル | ベトナムのホテルへの節水型シャワー及び節水型便器の導入 |
概要 | ベトナムのホテル(150室分)へ節水型シャワー及び便器を導入することで、ホテルにおける水使用量を削減するプロジェクト |
排出削減見込量(tco2/y) | 5 ※H25年度実証試験 150室分のみ |
No.4 | |
プロジェクト実施者 | 北九州市 |
タイトル | インドネシア国スラバヤ市の家庭における高倉式コンポストの導入 |
概要 | インドネシア国スラバヤ市において、80,000世帯に普及している高倉式コンポストのうち、当初国際協力事業として北九州市が配布した17,033世帯分について、コンポストにより堆肥化することで、温室効果ガスを削減するプロジェクト |
排出削減見込量(tco2/y) | 1,390 |
K-MRV001 | |
---|---|
タイトル | インバータ導入によるファン・ポンプ設備等の高効率化 |
概要 | 工場が保有するインフラ動力設備(ファン、ポンプ、コンプレッサ及びこれらから構成される複合システム)においてエネルギー使用源となっているモータ及び駆動の制御装置となるインバータ技術を導入するための方法論 |
K-MRV002 | |
タイトル | 節水型シャワー導入による水使用量の削減 |
概要 | 快適性(浴び心地)を担保して、給湯量を抑制するシャワー機器技術を導入するための方法論 |
K-MRV003 | |
タイトル | 節水型便器導入による水使用量の削減 |
概要 | 少ない洗浄水量で従来の便器と同等もしくはそれ以上の汚物の搬送性を有する便器機器技術を導入するための方法論 |
K-MRV004 | |
タイトル | 家庭の生ごみ堆肥化によるメタン排出回避 |
概要 | 現地で入手できる発酵菌を培養し、生ごみと混ぜ合わせて自然発酵させることで、簡便かつ安価に堆肥化を行うことのできる、高倉方式を用いたコンポスト技術を導入するための方法論 |
K-MRV005 | |
タイトル | 高効率照明の導入による電力使用量の削減 |
概要 | 省エネ性能や寿命はLEDと同程度であり、その他に熱を出さない、演色性能が良いという強みを持つCCFLの技術を導入するための方法論 |
K-MRV006 | |
タイトル | コジェネレーションによる熱電併給 |
概要 | これまでは、ボイラーによって熱利用、系統電力もしくは自家発電によって電力供給を行っていたものを、個別の需要家を集約し、コジェネレーションシステムによる熱電併給を行うことで、化石燃料の消費量を削減させることを目的とした技術導入のための方法論 |
K-MRV007 | |
タイトル | メタカオリン含有人工ポゾラン混和材を適用した低炭素コンクリート普及による二酸化炭素排出削減 |
概要 | コンクリート製造において、原料となるセメントの一部を、工業副産物等を使用した混和材(メタカオリン含有人口ポゾラン混和材)で置換することにより、コンクリート性能を改善し、GHG排出量を削減することを目的とする技術導入のための方法論 |
K-MRV008 | |
タイトル | 有機廃棄物の分別処理とコンポスト処理 |
概要 | インドネシアで分別した有機性廃棄物をコンポスト化することで、最終処分場での埋め立て量を削減し、メタンガス発生を抑制することを目的とする技術導入のための方法論 |
K-MRV009 | |
タイトル | コジェネレーションシステム(CHP)による発電および冷水供給 |
概要 | インドネシアにおいて天然ガスを用いるガスエンジンと吸収式冷凍機から構成されるコジェネレーションシステムを導入することで、系統電力買電の低減および既存空調設備の稼働率低減を目的とする技術導入のための方法論 |
K-MRV010 | |
タイトル | Energy Saving by Introduction of High Efficiency Centrifugal Chiller |
概要 | 老朽化した空調設備を、最新の高効率ターボチラーに更新することで、電力消費を抑制することを目的とする技術導入のための方法論【既存のJCM個別方法論を適用】 |
K-MRV011 | |
タイトル | 高効率電気炉導入による鋳物工場の省エネルギー |
概要 | 既存の石炭炉や非効率な電気炉を有する鋳物工場等に高効率な電気炉を導入し、代替を図ることによって省エネを実現することを目的とする技術導入のための方法論 |
K-MRV012 | |
タイトル | 太陽光発電連携によるゼロエミッション型EVバス導入によるディーゼル燃料代替 |
概要 | 太陽光発電により充電を行う電気バス(EVバス)を導入することで、既存ディーゼルバスによる化石燃料消費を代替し、GHG排出量を削減することを目的とする技術導入のための方法論 |
K-MRV014 | |
タイトル | セメント工場における排熱回収発電システムの導入 |
概要 | セメント生産施設から回収された廃熱を通じて発電を行う廃熱回収(WHR)システム。WHRシステムから生み出された電力は、系統電力を代替し、連結された系統システムのGHG排出削減につなげるための方法論 |
K-MRV015 | |
タイトル | 廃熱回収システム付き衛生陶器用焼成炉の導入 |
概要 | 工場への廃熱回収システム付きトンネルキルン かつ/または シャトルキルンを導入するための方法論 |
K-MRV016 | |
タイトル | 制御機能付きLED街路灯の導入 |
概要 | インドネシアの工業団地内において、既存の街路灯証明をLED照明化するとともに、LED照明を遠隔制御・監視するシステムをあわせて導入することで、明るさなどの周辺環境に応じた調光等を実現し、省エネ・CO2排出量の削減につなげるための方法論 |
K-MRV017 | |
タイトル | ホテルへのインバータ機能付き空調の導入 |
概要 | エネルギー効率の劣る非インバータエアコンが普及しているベトナムのホテルにおいて、高効率インバータエアコンの導入により空調システム全体として省エネにつなげるための方法論 |